どうも、すんすけです。
どんなタイトルやねん、と思ったかもですが、今日の朝の通勤時間に人生で初めて「痴漢を捕まえる」という体験をしたんです。
実際に現場に居合わせた人間の記録として残しておきたいなあと思うので、突然やる気を出してブログを書いています。ロシアからの超絶アクセスアタックで停止してる広告をどうにかする方がどう考えても先なのだが。
いつもどおり勤務開始5分前に職場に着くつもりで電車に乗りながら、上野駅で乗り換えをするときにそれは起きました。
ドアの外で女性が叫んでいる。すごい勢いで叫んでいる。
なんて言ってるか聞こえないんだけど、車両から降りるぐらいの時にようやくはっきり聞こえた。
女性「この人痴漢です!駅員さん呼んでください!!」
女性の近くには、なんだか必死に暴れ回る痴漢疑惑のおじさんと、それを押さえ込むおじさん2人。そのうちの1人は作業着を着た大柄な男性でした。
この時点で自分は
「ああ、もう痴漢は捕まえてるのか。」
「強そうな男の人もいるし、じゃあ仕事に行くか。」
と思って、さっさと電車を乗り換えるために階段を登っていきました。
思い返すとめちゃくちゃ冷たい。いや、冷たいのだろうか。
周りの人も「もう誰かがやってるなら任せよう」って感じで、痴漢が起きても周囲は「痴漢だ!フルボッコにしよう!」みたいな感じには全然ならず、意外と…というと変だけど酔っ払いの喧嘩が起きている時のような「とりあえずスルーしとこ」な空気を感じた。まあ自分もその一人なのだけど。
あの瞬間の自分の判断や感情については未だになんだか答えのないモヤモヤがあって、そんな話をしたら嫁ちゃんには「みんな仕事とか自分の生活があるから、任せられそうなら任せちゃうんじゃない?」って言われました。そんなもんだろうか。
話を戻しまして。
階段を登りきった頃、なんだか聞き覚えのあるデカい声が階段の下から聞こえてきた。
女性「その人痴漢です!捕まえてください!!」
え?まあまあしっかり捕まってたと思ったけど逃げたの?すごいな!
なんて呑気なことを考えて振り返ると、全力で走ってくるのは先ほどの痴漢疑惑おじさんとそれを追いかける作業服おじさん。作業服おじさん、追いつけなさそう。
さっきは捕まってたからいいかなと思ったけど、逃げるところを見過ごすのはなんか嫌だなーなどと考えながら、痴漢疑惑おじさんが登ってきたところガッツリブロック。
痴漢疑惑おじさんにグイグイやられるものの順調に太ってしまった80kg⭐️彡の身体が役に立ち、作業服おじさんも追いついて痴漢疑惑おじさんを無事にゲットすることが出来ました。
一応、まだ容疑の段階だろうからなるべく怪我させたくなかったし怪我したくなかったので、階段近くで殴り合い、揉み合いになって大惨事にならなくてよかったとしみじみ思います。
捕まえた痴漢容疑おじさんは「違うんです、違うんです、違うんです」ってずっと連呼してたけど、何が違ったんだろう。
そういう時は「私は何もしてません!!」じゃないだろうか。
再び確保したし早いところ駅員さん呼んでしまおうと思ったんだけど、
こういう時にどこに行くと
駅員さんがすぐに来るのか全くわからん。
上野駅広すぎますしお寿司。
ど、どうすりゃええねん…
仕事に遅刻したくないんだけど…
職場になんて説明すれば…!!
などど、多分関係者の中で一番気が散っている状態でキョロキョロしていると、駅員を呼びに行ってくれてたっぽい若者が駅員さんを連れてきてくれました。
ナイスだ若者。
駅員さんもきたし、作業着おじさんのホールドも極まってるっぽいし、もう自分の役割は終わったと勝手に思ってしれっとその場から離れて再び仕事場に向かうことにしました。
…
…
…
…
…
…あの人たちは、警察到着まであの状況を保つことが出来たのだろうか。
無事に始業時間に間に合ったものの、職場についてからそんな事をずっと考えていました。
必死に抵抗する成人男性を押さえるのには、本当はもっと人数が必要なんじゃないか。
逃げないようにもっと人数がいるべきだったんじゃないか。
自分も警察が来るまで、保険としてその場にいた方が良かったんじゃないか。
なんてことをごちゃごちゃと考えても何もできないので、次に対応する時には自分が心置きなく行動できるようにしておくことにします。
「朝こんな事(痴漢対応)があったんですが、それを理由に遅刻した場合ってどうなりますか?」
と職場の部長に聞いたところ、
「電車遅延と同じで、連絡できる状態になって到着の見込み時間がわかったら連絡をくれれば大丈夫だよ」
との回答をいただきました。
次があるなら、仕事のことを気にせず最後まで対応するぞい。たぶん。たぶん。